予防歯科
予防歯科
さて皆様、定期検診と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
行く意味があるのか?多くの方はこうお考えだと思います。かく言う私も恥ずかしながら歯科医師になるまで定期検診に行ったこともなければその必要性も一切感じておりませんでした。めんどくさいですし痛いことをされるかもしれないという恐怖もありますし、そもそも現状で問題ない(と自分では思っている)ので行く意味を感じておりませんでした。
では散髪や美容室など、支払いに対する対価がわかりやすいものではない歯科の定期検診は自分に何をもたらせてくれるのか?これから全てお答えしていきたいと思います。
予防歯科とはいわゆる「定期検診」あるいは「定期的なメンテナンス」のことを指します。
虫歯になりにくくなり歯を抜くことも少なくなるからです。
統計調査によると定期的なメンテナンスを受診されている場合、虫歯になる確率は何もしていない方と比べ35歳以下で1/74、36〜50歳で1/75、51歳以上で1/39にまで抑えられるというものでした。
また34歳から定期的にメンテナンスを受けていれば64歳になった時0.3本しか歯を失っていないという結果が出ています。
などをチェックしております。
新たな虫歯ができていないか、以前に小さいから様子をみましょうと言われたところが進行していないか確認する必要がございます。
磨き残しは、1日くらいであれば問題ありませんが苦手なところは全く歯ブラシが当たっていない可能性があります。そうすると、何日も何ヶ月も歯磨きができていないことになるのでこちらで指摘する必要がございます。苦手な所を理解して磨けば歯ブラシが全く当たっていない所はなくなっていくでしょう。
歯と歯茎の間の溝のことをこのように呼んでいます。
歯周病が進むにつれ深くなる傾向がある反面、症状としては現れないので毎回チェックする必要がございます。
歯の揺れのことを動揺といいます。前回と比較して変化がないかどうか確認する必要がございます。
歯磨き指導とクリーニングを行います。
クリーニングにおいては歯石の除去はもちろん、バイオフィルムと呼ばれる細菌の塊によって形成される「ぬめり」のような膜も専用の機器で除去いたします。両方とも歯ブラシでは取ることができない上に3〜4ヶ月ほどで形成されるため3ヶ月に1回ほどの間隔で歯科医院にて除去することが理想的です。