Warning: Undefined array key "HTTP_ACCEPT_LANGUAGE" in /home/xs984480/ks-dscl.com/public_html/share/parts/head.php on line 50
歯石取り(スケーラー)は100均の商品でOK?セリアやキャンドゥの市販品&自分で取るリスクやデメリット【※医師監修】
〒591-8044 大阪府堺市北区中長尾町4-4-6
Tel.072-253-8020
  • WEB予約
WEB予約 Instagram
ヘッダー画像

歯石取り(スケーラー)は100均の商品でOK?セリアやキャンドゥの市販品&自分で取るリスクやデメリット【※医師監修】

歯石取り(スケーラー)は100均の商品でOK?セリアやキャンドゥの市販品&自分で取るリスクやデメリット【※医師監修】

Contents

歯石と歯石取り(スケーラー)の基礎知識

歯石取りは100均でOK?

歯石は一度できてしまうと歯ブラシでは落とせず、放置すると歯周病や口臭の原因となるため、歯の健康を守る上で歯石除去は欠かせません。
最近では100均でも歯石取り用のスケーラーも販売されており、手軽にセルフケアができるようになっています。
しかし、100均で販売されている歯石取りが専門器具と同じように使えるのか、また安全性に問題はないのかなど気になる所です。
そこで今回この記事では、歯石が引き起こすリスクなどの基礎知識から、100均スケーラーの特徴や注意点、セルフケアのメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
健康な口内環境を守るため、是非最後までご覧頂き参考にして下さい。

まずは、歯石と歯垢の違いや発生の仕組み、口腔トラブルとの関係などの基礎知識について理解しておきましょう。

歯石と歯垢の違い

歯の表面に付着する汚れには「歯垢(プラーク)」と「歯石」があります。
歯垢は食べかすや細菌が集まってできた柔らかい膜で、歯磨きで落とすことが可能です。
しかし、磨き残した歯垢は唾液中のカルシウムやリン酸と結びつき、数日から数週間で硬くなり歯石となります
歯石はブラッシングでは取り除けないため、器具を使った除去が必要になります。
つまり、歯垢は「落とせる汚れ」、歯石は「固まった汚れ」と考えると分かりやすいでしょう。

歯石ができる原因と発生メカニズム

歯石の主な原因は歯垢の放置です。
特に唾液の分泌が多い下の前歯の裏側や、上の奥歯の外側は歯石が付きやすい部位です。
歯周病の最も大きい原因とされているのがこの「プラーク(歯垢)の蓄積」です。
歯垢は柔らかいため1日2回以上の正しい歯磨きで取り除けますが、取り残しが続くとわずか2〜3日で石灰化が始まり硬い歯石へと変化します
これが繰り返されると歯石は層のように積み重なり、さらに細菌の温床となってしまいます。

歯石が引き起こす口腔トラブル(虫歯・歯周病・口臭など)

歯石自体は石のように硬いため、直接むし歯を作るわけではありません。
しかし、表面がザラついているため細菌が付きやすく、結果として歯周病や口臭の原因となります。
歯石が歯茎の近くにたまると炎症を起こしやすくなり、歯周病の進行を早めます
さらに歯周ポケットが深くなることで歯を支える骨が溶け、最悪の場合は歯が抜けてしまうこともあります。
また、歯石の中に潜む細菌がガスを発生させ強い口臭の原因にもなります。

歯石取りとスケーラーの違い、意味

歯石を除去する行為を「歯石取り」と言い、そのために使う器具が「スケーラー」です。
スケーラーは先端が鋭く、歯石を引っかけて削り取るための専門器具です。
歯科医院では手動のスケーラーや超音波スケーラーを使い分け、歯や歯茎を傷つけないように調整しながら除去を行います。

【歯石取りスケーラー】100均商品の特徴(セリア・キャンドゥなど)

【歯石取りスケーラー】100均商品の特徴(セリア・キャンドゥなど)

100均などでもスケーラーが販売されています。
しかし、専門家の手に比べると形状や素材が異なり、使い方によっては歯や歯茎を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。
ここでは、100均スケーラーの種類や選び方、他製品との比較など詳しくご紹介します。

100均で買える歯石取り

セリアやキャンドゥなどの大手100円ショップでは、ステンレス製の簡易スケーラーや歯石取り用ピックなどが販売されています。
見た目は歯科医院で使うスケーラーに似ていますが、先端の形状や仕上げは簡易的で初心者向けに作られているのが特徴です。
デンタルフロスや歯ブラシと並んで「セルフケアグッズ」として並んでいるケースが多く、価格が安いため「試しに買ってみよう」と手を伸ばす人も少なくありません。

100均で買える歯石取り

スケーラーの種類と選び方

スケーラーには大きく分けて以下の種類があります。

  • シックルスケーラー・・・歯の表面に付着した歯石を削り取る
  • キュレットスケーラー・・・歯周ポケット内の歯石を掻き出す
  • 超音波スケーラー・・・振動で歯石を砕きながら除去する(歯科医院専用)

スケーラーを選ぶ際には「先端の仕上げが滑らかかどうか」「持ちやすい形状か」を確認することが重要です。
100均で販売されているのはほとんどが「シックルスケーラー」に近い形状で、主に見える範囲の歯石を取るためのものです。
研磨精度が低いため、歯石よりも歯や歯茎を削ってしまうリスクがあるため注意が必要です。

100均スケーラーと市販専用器具・通販商品の比較

項目 100均スケーラー 市販専用器具(通販・ドラッグストア) 歯科医院で使用するスケーラー
価格 110円 1,000〜3,000円前後 治療費として数千円(保険適用可)
品質・精度 簡易的で精度低め 精度が高く使いやすい プロ専用、精密に設計
安全性 誤使用で歯や歯茎を傷つけやすい 一般利用を想定し安全性が高い 歯科医師による施術で安全性が高い
用途 軽い歯石の表面除去向け 自宅でのセルフケア向け 歯周ポケットまで含めた完全除去

100均の歯石取りスケーラーは大丈夫?

結論から言うと、100均のスケーラーは「一時的に歯の表面のザラつきを取る」程度であれば使えるケースもあります
しかし、先程から申し上げているように歯石を完全に除去することは難しく、むしろ歯や歯茎を傷つけてしまうリスクがあります
安全にケアしたい場合は、100均グッズを補助的に使う程度にし、定期的に歯科医院でプロのケアを受けましょう。
100均スケーラーはセルフケアの補助には便利ですが、あくまで「歯石取りの本番は歯科医院」という事を忘れてはいけません。

歯石取りを自分で行うメリットとデメリット

歯石取りを自分で行うメリットとデメリット

自宅で歯石を取ることには手軽さや費用面のメリットがありますが、誤った使い方によるリスクもあります。
安全にセルフケアを行うために、正しい知識と注意点を押さえておきましょう。

自宅でできるセルフケアの利点

歯石取りを自分で行う最大のメリットは、手軽に実践できる点です。
100均やドラッグストアでスケーラーや歯石取り用のグッズを手に入れれば、自宅で時間を気にせずケアできます。
「歯がザラつく」「歯と歯の間に何か残っている気がする」といった軽度の汚れであれば、応急処置的に取り除くことも可能です。
また、歯科医院に通う時間や費用を一時的に節約できる点も魅力です。
セルフケアに取り組むことで口腔衛生への意識が高まり、歯磨きやフロスなど日常のケアが丁寧になる傾向もあります。
こうした意識の変化は、歯石予防や歯周病予防につながるためメリットと言えるでしょう。

自分で歯石を取る際のリスク(歯茎の出血・エナメル質の損傷など)

一方で、自己流で歯石を取る場合には大きなリスクが伴います。
スケーラーを強く押し当てたり、角度を誤ると歯茎を切って出血したり、歯の表面を覆うエナメル質を削ってしまうことがあります。
エナメル質は再生しないため、一度傷つけると知覚過敏や虫歯リスクが高まります。
また、歯石は目に見える部分だけでなく歯茎の下にもたまりますが、自分でそこまで安全に取り除くことは困難です。
中途半端に歯石を残すとその部分に細菌が繁殖し、かえって歯周病を進行させてしまうケースもあります。

爪楊枝や代用品を使う危険性

スケーラーを持っていない人の中には、爪楊枝やピンセット、針のような金属製品を使って歯石を削ろうとする方もいます。
しかしこれは非常に危険です。
尖った道具で無理に歯石を削ろうとすると、歯茎に深い傷がつき、細菌感染を引き起こす可能性があります
家庭でできるケアはあくまでも歯ブラシやフロス、洗口液にとどめておきましょう

超音波スケーラー・電動歯ブラシの注意点

最近では、通販などで「家庭用超音波スケーラー」という製品が販売されています。
歯科医院で使用する機器に似ていますが、出力や安全機能が十分でない場合が多く、誤って使用すると歯茎を傷つけたり歯を削りすぎる危険性があります
また、電動歯ブラシに「歯石除去」とうたわれる機能があっても、実際には硬い歯石を完全に取り除くことはできません
歯垢の除去には効果的ですが、すでに固まってしまった歯石には歯科医院での専門的な処置が必要です。

正しい歯石ケアと歯医者に行くべきケース

正しい歯石ケアと歯医者に行くべきケース

歯石を確実に安全に取り除くためには歯科医院でのケアが欠かせません。
ここでは歯石除去の流れや費用、通院の目安、放置によるリスクなどについて解説します。

歯科医院での歯石取り(スケーリング)の流れ

歯科医院での歯石取りは「スケーリング」と呼ばれます。
まず歯科衛生士が超音波スケーラーで大きな歯石を除去し、続いて手用スケーラーで細かい部分を丁寧に仕上げます
その後、歯の表面を研磨して汚れが再び付きにくいように処理します。
これにより、歯と歯茎の健康が保たれ口臭予防や歯周病予防にもつながります。

歯石取りにかかる費用と保険適用

歯石取りは保険が適用される治療です。
一般的には3割負担で、1回あたり1,000〜3,000円程度の費用がかかります。
歯石の量や歯周病の進行度によっては数回に分けて処置することもありますが、それでも自由診療に比べれば安価に受けられます。
定期健診と合わせて行う場合、歯石除去はほとんどの人にとって必要な処置とされています。

歯石取りの頻度と通院の目安

歯石は一度除去しても歯磨きの仕方や生活習慣によって再び形成されるため、少なくとも年に1〜2回は歯科医院で歯石除去を受けるのが望ましいとされています。
特に喫煙者や糖尿病の方は歯周病リスクが高く、より短い間隔での通院が勧められます
定期的に通うことで早期に異常を発見できるため、治療が必要になる前に予防することが可能です。

放置するとどうなる?(歯周病の進行・口臭・見た目への影響)

歯石を放置すると歯周病の進行が早まります
歯茎が腫れて出血しやすくなり、進行すると歯を支える骨が溶けて歯がぐらつき、最悪の場合は抜歯につながります。
また、歯石に含まれる細菌が揮発性のガスを発生させるため、強い口臭の原因にもなります
さらに歯石が黄褐色や黒色に変化すると見た目にも悪影響を及ぼし、口元の清潔感が損なわれます
つまり、歯石は「放置してよいものではない」という事です。
応急的に100均の道具を試すことはあっても、定期的な歯科医院でのケアが健康な歯を守る最善策だと言えます。

歯石を予防するためのセルフケア方法

歯石を予防するためのセルフケア方法

歯石を防ぐには、毎日の歯磨きやフロス、洗口液の活用が欠かせません。
さらに定期的な歯科検診を組み合わせることで歯石を最小限に抑え、健康な口内環境を保つことができます。

正しい歯磨きと歯磨き粉の選び方

歯石を作らないために最も重要なのは毎日の歯磨きです。
歯石は歯垢が硬化してできるため、歯垢を早い段階で取り除くことが予防の第一歩になります。
歯磨きは「1日2回以上、3分以上」が推奨されており、寝ている間は唾液が減少し細菌が増殖しやすいため、特に寝る前の歯磨きは必須とされています。
歯磨き粉は「フッ素入り」を選ぶことが基本です。
フッ素は歯の再石灰化を助け、むし歯予防に効果的であることが科学的に証明されています。
歯磨きの方法としては、力を入れすぎず歯と歯茎の境目を小刻みに動かし、毛先をやさしく当てることが大切です。

  • 1日2〜3回、特に就寝前は丁寧に行う
  • 歯ブラシは毛先が開いたらすぐ交換(1〜2か月が目安)
  • フッ素入り歯磨き粉を使用する

デンタルフロス・歯間ブラシの活用法

歯ブラシだけでは歯と歯の間に残った歯垢を完全に落とすことはできず、清掃率は約6割程度とされていますが、フロスや歯間ブラシを使うことで8割以上に改善すると言われています。
特に歯と歯の間は歯石ができやすい場所なので、毎日のケアに取り入れることが大切です。
デンタルフロスは糸状の清掃具で、歯と歯の間にスッと入れてプラークをかき取ります。
一方、歯間ブラシは隙間が広めの部分に効果的で、歯茎の近くの汚れを取り除くのに適しています。
どちらを選ぶかは歯並びや隙間の広さによって変わるため、併用するのも良い方法です。

  • 狭い隙間・・・デンタルフロス
  • 広めの隙間・・・歯間ブラシ
  • 歯科医院でサイズや使い方を指導してもらうと安心

洗口液・液体歯磨きの効果的な使い方

歯磨きやフロスで物理的に汚れを落とした後に、洗口液を使うとより効果的です。
洗口液には殺菌作用があり、歯垢の形成を抑制する働きがあります。
クロルヘキシジンやセチルピリジニウム塩化物といった成分は、口腔内の細菌数を減らす効果があります。
ただし洗口液は歯石を溶かすものではなく、あくまで予防的な補助の役割です。
使用のタイミングは歯磨きの後が基本で、寝る前に使うことで細菌の増殖を抑えられます。
アルコール入りの製品は刺激が強いため、口腔内が敏感な人や子どもにはノンアルコールタイプがおすすめです。

定期的な歯科検診とメンテナンス

どれだけセルフケアを頑張っても完全に歯石を防ぐことはできません。
そのため、「少なくとも年に1〜2回の定期的な歯科健診」は欠かせません
特に歯周病の初期は自覚症状が少ないため、検診で早期に発見することが重要です。
さらに歯石を除去した後に歯の表面を磨いて滑らかにすることで、歯垢がつきにくい環境を作ることができます。

【歯石取りスケーラー】100均の限界と正しい活用法まとめ

【歯石取りスケーラー】100均の限界と正しい活用法まとめ

100均のスケーラーは一時的に表面を整える補助器具であり、本格的な歯石除去は歯科医院で行う必要があります。
日常の予防ケアと定期メンテナンスを併用することで健康な歯を守ることができます。

100均グッズは補助的に使うのがベスト

100均で販売されているスケーラーや歯石取りグッズは、価格が安く手に入れやすいというメリットがあります。
表面のザラつきを取る程度であれば一時的に役立つこともあります。
しかし前述のように、これらは歯科用の専門器具に比べて精度や強度が劣り、誤った使い方をすると歯や歯茎を傷つける危険があります
そのため、100均グッズは「補助的に使う」程度にしておくのが良いでしょう。

本格的な歯石除去は歯科医院で

固まった歯石や歯茎の下に入り込んだ歯石は、家庭用の道具では除去できません
歯科医院では超音波スケーラーや専門の手用スケーラーを用い、歯や歯茎を傷つけないように調整しながら除去します。
また、保険診療の範囲内で受けられるため費用面でも大きな負担はありません。
自己流で無理をして口腔環境を悪化させるより、プロに任せることが安全で確実です。

予防ケアと定期メンテナンスで健康な口内環境を保つ

歯石は一度取っても再び作られるため、予防ケアと定期的なメンテナンスを両立させることが重要です。
日常の正しい歯磨きやフロスに加え、洗口液を活用することで歯石の形成を遅らせられます。
そして、定期的な歯科検診を受けることで歯石を取り除き、口内を清潔に保つことができます。
100均のスケーラーは「一時的な補助」、本格的な除去は「歯科医院で」と役割を切り分けることが、健康な歯を長く守るための賢い方法です。
セルフケアと専門的なケアを組み合わせることで虫歯や歯周病を防ぎ、口臭のない快適な生活を送ることができるでしょう。

まとめ

まとめ

今回は「歯石取り(スケーラー)は100均でOK?」と題して、100均スケーラーの特徴や注意点、セルフケアのリスクやデメリットなどについて詳しく解説してきました。
歯石は放置すると歯周病や口臭の原因となり、ひどくなると歯を失う事にもなりかねないため定期的なケアが重要です。
100均でもスケーラーは手に入りますが、専門器具に比べると精度や安全性は劣ります。
さらに誤った使い方をすれば、歯や歯茎を傷つけてしまう恐れもあります。
そのため、100均のスケーラーはあくまで補助的に使い、本格的な歯石除去は歯科医院での専門的な器具による定期的なケアをおすすめします。
また、毎日の歯磨きやフロス、洗口液の活用などのセルフケアも忘れずに行いましょう。

PageTop↑